ECシステム構築時に注意すべきポイント

2018/03/07

「ECシステム」はコンピュータシステムとしての側面が大きいようですが、実際には人も含めたシステム全体をできるだけ事前に想定する必要があります。
その一方で、全てを見通すことは難しく、運用ノウハウがない段階での想定は多くの変更が発生します。
そのためコンピュータシステム側でも最大限の柔軟性を考慮する必要がありますが、あまりに「柔軟性」を重視しすぎると却って使いにくいシステムになってしまいます。
バランスを考えることが重要です。

ECシステムは多数のサブシステムの組み合わせである。

自社用ECシステムを構築する場合、注意すべき点が多数あります。ECシステムは下記のように、

商品紹介画面 買い物かご 購入履歴管理 ポイント管理
サプライヤ管理 商品マスタ管理 受注、発注管理 仕入れ、在庫管理
発送管理 売上管理 決済・入金管理 Etc

など多種のサブシステムの組み合わせになるためです。
上記サブシステムは社内の経理システムをはじめとする各システムとの連携も必要になることがよくあります。

入金管理は人間の時間を使う業務

顧客の決済方法に柔軟性を持たせた場合、入金管理業務が複雑になります。一例では銀行振込の場合には付き合わせ処理、代引きの場合にはサプライヤ徴収か自社徴収かの判断、カード決済の場合に決済会社ごとのルールの違いなどそれぞれの決済方法ごとに対応すべき事項があります。

発送方法を複数化したら個別対応ありきで考える

顧客への柔軟性を考慮し、発送方法を多様化した場合、サプライヤがそもそも各種の発送方式に対応できるかどうかはケースバイケースですので個別の対応が必要になります。

この記事を書いた人について

谷尾 薫
谷尾 薫
オーシャン・アンド・パートナーズ株式会社 代表取締役
協同組合シー・ソフトウェア(全省庁統一資格Aランク)代表理事

富士通、日本オラクル、フューチャーアーキテクト、独立系ベンチャーを経てオーシャン・アンド・パートナーズ株式会社を設立。2010年中小企業基盤整備機構「創業・ベンチャーフォーラム」にてチャレンジ事例100に選出。