システム開発だけなぜ「コスト」勘定?

2018/04/15

人材採用、教育、ITにはすべて共通項がある

企業が人材を採用する目的は「未来に向かって成長」していくためです。
教育の目的は「次世代のリーダーを育てる」ことにあると言えます。

ではITの目的は何でしょうか?
それは「企業が新しい価値を創造していく」ことだと私は考えます。

このように目的軸でくくると、すべてのベクトルは「未来」に向いていることが見えてきます。

何もしないということは、下りのエスカレータに乗っているようなもの

ですが実際のIT導入の現場では、採用と教育は「投資」、ITは「コスト」という見方が強いようです。
しかも優先順位は人件費や広告宣伝費よりも後にきます。なぜか後ろ向きなのです。

このため、企業においてITがどんどん弱体化しているという傾向を感じます。ITはどんどん進化しますから何もしないということは、下りのエスカレータに乗っているようなものだからです。

向けるべきベクトルは「未来」

この現象を別の視点から捉えると「他社がやっていないことをする」ことがチャンスになります。
こういうときにITに投資をかけるのはエスカレータを一気に駆け上がることになります。

向けるべきベクトルは「未来」なのです。
未来に投資した企業は、いま例外無くぬきんじた存在になっています。

この記事を書いた人について

谷尾 薫
谷尾 薫
オーシャン・アンド・パートナーズ株式会社 代表取締役
協同組合シー・ソフトウェア(全省庁統一資格Aランク)代表理事

富士通、日本オラクル、フューチャーアーキテクト、独立系ベンチャーを経てオーシャン・アンド・パートナーズ株式会社を設立。2010年中小企業基盤整備機構「創業・ベンチャーフォーラム」にてチャレンジ事例100に選出。