仕事人は「釣り」に駆り出すべき10の理由
「ゴルフ」と双璧を成す大人のアミューズメントに「釣り」というものがあります。(ホント?)
「ゴルフ」の効用については随所で語られていますので、ここでは「釣り」の効用について書きます。実は僕自身、相当ハマっています。適度に距離を置かないと我が身を滅ぼすのではないかというノメり込み具合であります。「釣り」というのは身もココロも奪われるくらい自制が効かないという点では、この世で最も危険な趣味かも知れません。
釣りは「のほほんと根気良く糸を垂らしていればそのうち獲物がゲットできる」というイメージが定着していますが、実体は正反対です。知力と体力の限りを尽くして魚と対峙するという知的格闘技です。アクティブに実践しないと成果が出ないスポーツなのです。
それはさておき釣行するたびに効用もあるわけで、本記事ではこの点を深く考察してみます。まとめていて今更ながらに感じましたが、仕事人にとって超重要な要素があることに気付いた次第であります。
1. 日常とは異なる環境に身を置くことで新しい発想が得られる。
水辺に近い場所にいると、アイディアが降ってきやすいというのがあります。人類の根源に近い場所だからでしょうか?これによる原始体験が日常から自分をリセットしてくれます。さらに釣りの最中は、パソコンの電源を切っているだけではなく、その間スマホをいじることもありません。それが良いのです。
2. 釣りはビジネスの極意にしばしば例えられる。
「魚のいる場所で釣れ」
「釣れない状態(仕掛け、ポイント)で釣り続けるな」
「海と魚の状態は刻一刻と変化する。変化を読んで順応せよ」
というような先人の奥深い格言をまざまざと実体験できます。
3. 釣りは人生の極意にしばしば例えられる。
「鮎を釣るなら石を釣れ」
「魚を与えれば、一日食べていける。魚の取りかたを教えれば、一生食べていける。」
「死魚は流れのままに流されるが、活魚は流れに逆らって泳ぐ。」
と、これまた先人の奥深い格言をまざまざと実感できます。
4. 釣りは経営の極意にしばしば例えられる。
「経営者はもう少し、漁師の精神を学ばなければいけない。漁師は釣れなければ、狙う魚を変え、道具を変え、場所を変える。いつも同じところにじっとしていて、”魚がいない”と嘆いているだけではダメだ。」 飯田亮(実業家・セコム創業者)
このようなイノベータの教えを身に染みて体感できます。
5. 好きなことに没頭することで脳の自立神経系が快調になる。
成功者の行動パターンを調べた脳科学者によるとそうらしいです。
6. 家族に対してより一層やさしくなれる。
「行かせて貰った」という返報性の法則によります。
7. 釣りはお金がかからないレジャーである。
往復のガソリン代、高速代、道具代、餌代、で済みます。
一日楽しんで、まぁ一万円以内で収まります。家族参加でも充分収まります。つまり参加人数に比例した費用が掛からないレジャーなのです。
8. お酒にどっぷり浸かるより健康的である。
好きなことを抑制すると、それ以外のことを調整してバランスを取ります。
ちなみに僕の場合はお酒を飲むことです。それが減るということは、家族にとっても大歓迎のはずなのです。
9. 早起きの習慣付けになる。
僕の場合ですと、普段は叩かれないと起きれないのに、釣りの当日は明け方3時の目覚ましベルの第一声の瞬間に飛び起きることができます。これを習慣として定着できれば早起き体質になれます。
10. 釣りに行くことはビジネスパーソンにとっては燃料を補給することと同じだ。
強引にまとめてみました。
ということで、まとまりが無いののですが、僕の場合、釣りの前日にイシューを全部アタマにインプットします。休暇明けには何としても解決したいという想いでにアタマに叩き込むイメージです。そうするとリラックスした頭脳は、超並列コンピューターの如く無意識に回答を弾き出してくれます。そのきっかけがゴルフか釣りか定かではないのですが、自らのリラクゼーションをどう充実させるかで、仕事人としての成果が変わると思ったわけです。
文責:谷尾 薫 オーシャン・アンド・パートナーズ株式会社
ITプロジェクト支援、企業のシステム内製を支援する戦略チーム
この記事を書いた人について
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オーシャン・アンド・パートナーズ株式会社 代表取締役
協同組合シー・ソフトウェア(全省庁統一資格Aランク)代表理事
富士通、日本オラクル、フューチャーアーキテクト、独立系ベンチャーを経てオーシャン・アンド・パートナーズ株式会社を設立。2010年中小企業基盤整備機構「創業・ベンチャーフォーラム」にてチャレンジ事例100に選出。
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