サービスを「作る」前に、何を成立させるべきかを決める。

日本初のサービス構想
本プロジェクトは、航空券と宿泊を自由に組み合わせる「ダイナミックパッケージ」というサービスの立ち上げです。この構想は、当時、住友商事に在籍していた担当者が自らの業務ニーズを起点に発案したものでした。
つまり現場の実感から生まれた、従来にないサービス構想です。
一方で当時は、それを実現する仕組みや前例が存在しない状況でもありました。
構想をサービスとして成立させるための整理
ダイナミックパッケージは、
- 航空券と宿泊の自由な組み合わせ
- 在庫・価格の連動
- リアルタイム性
といった特性を持ちます。そのため、
- 商品をどう構成するのか
- 在庫と価格をどう扱うのか
- どこまでリアルタイムにするのか
- 外部システムとどう連携するのか
といった論点を整理しなければ、構想はあっても、サービスとして成立しない状態でした。
構想を前提に、成立条件を定義
本プロジェクトでは、構想そのものを前提とし、その実現方法を整理する形で進められました。
- 商品構成ロジックの整理
- 在庫・価格連動の考え方の定義
- 外部連携の前提条件の明確化
- 顧客導線として成立するフロー設計
こうした検討を通じて、サービスとして成立するための条件が具体化されていきました。
理想ではなく「成立するライン」を見極める
ダイナミックパッケージは、
- 柔軟性を高めるほど複雑になる
- リアルタイム性を高めるほど負荷が増す
という特性があります。
その中で求められたのは、理想をそのまま実装するのではなく、成立する範囲を見極めることでした。
検討の結果、サービスとして成立し、かつ運用可能な構成が選択されました。
前例のないサービスが現実のものに
その結果、
- 航空券と宿泊を柔軟に組み合わせる仕組み
- 在庫・価格と連動した商品生成
- 顧客が選択できるサービス導線
が実現しました。
日本初となるダイナミックパッケージが、実際に機能する形で構築されました。
本事例の位置づけ
本プロジェクトにおいては、
- 構想はクライアント側にあり
- その実現に向けた整理と判断が積み重ねられた
ことで、サービスが成立しました。
構想と実装の間にある“判断と設計”が価値となった事例です。
まとめ
新しいサービスは、機能を積み上げるだけでは成立しません
重要なのは、何が成立すればサービスになるのかを定義することです。
本事例は、構想を、実際に機能するサービスへと落とし込むための判断プロセスを示しています。

※補足
本事例は、オーシャン・アンド・パートナーズ設立以前に同メンバーが関与したプロジェクトです。
現在も当時のメンバーが在籍しており、知見として継承されています。


















